Shop info comcrape(コムクレープ)

Shop info comcrape(コムクレープ)

2017年8月3日、トレインチの中にオープンしたcomcrape。

クリームブリュレ発祥の地である富山からやってきたcomcrapeは、クレーピエであるkei hasegawa氏が創作したクレープメニューを販売しているお店です。

お店の看板商品でもある「クレープブリュレ」は、クレープの表面を焦がしたクリームブリュレ×クレープな一品。
焦がしクレープをつくったクレープリーは、こちらのcomcrapeが日本初だそう。

自由が丘の南口を出て右手、2017年にリニューアルされた商業施設トレインチ内にお店があります。

目印はこちら。緑いっぱいなウッドデッキのエントランスを進んでいきます。

浅野屋を左手に見ながら、トレインチの中心部へ。
左手の一番奥まったところにあるのがcomcrapeです。

トレインチは度々通り抜けていたんですが、正直このお店を見つけたのはオープンから数ヶ月経ってからでした。
Yocco'sの跡地にできたGONZOなどは、道に面しているのでオープンにも気付きやすく入りやすいんですが、comcrapeのあるテナントは死角のような場所で、個人的に完全ノーマークでした。

ガラス張りの店内は、白を基調としたコンパクトな空間。
ビビットなピンクカラーがアクセントに使われていて、幅広い年齢層の方も入りやすい印象です。

お店の外には立て看板のメニューが用意してあります。
ゆっくり商品を選んでから店内で注文することができるのは、ラインナップが多いクレープ店ならではのありがたい工夫。

思い思いに悩んでから、いざ店内へ。

コンパクトな店内は、入って正面が注文カウンター、左右には立食でイートインできるように小さなテーブルが用意されています。

店外には4人がけのベンチも用意されているので、小さなお店でありながらも購入したクレープをゆっくりと味わうことができます。


こちらのコムクレープ、お店に入ってメニューやポップに目をやると、ちょっと個性的だなと思うようなこだわりがいくつか見受けられます。
まず一番に目を引くのが、冷凍クレープの持ち帰りを推していること。

店内右奥には、買ってそのまま持ち帰れる冷凍クレープがアイスのように陳列されていて目を引きます。
ネットでの購入も可能で、デパ地下スイーツとしても全国の百貨店で販売されているそうです。

ギフトを意識したロゴをあしらった専用の保冷バックが販売されていたり、クレープからは想像がつかないお歳暮やお中元としての提案がされていたり。

B級グルメ、その場で食べきるというイメージが強い「クレープ」という商品を、「スイーツ」としてワンランク上に押し上げたいというお店側の熱意がビシバシ伝わってきます。

もちろん、冷凍の可否や、美味しいか好きかといった話は別として。


クレープ特有のあの、出来たてほんのり温かでしっとりな生地と、ふわっと軽く少し冷たい生クリームの舌触りが大好きな私としては 、よっぽど稀有なおもたせの機会でもない限りお持ち帰りやギフトの利用はなさそうです。

それでも、冷凍での保存期間が30日と長いことや、クレープブリュレを楽しめるお店があまり無いことを考えると、帰省みやげに買ってみちゃおうかなぁなんて思ってしまったり。



ちょっと個性的だなと思わせるもう一つが、商品名にも見受けられる独特な言葉たち。
代表作のクレープブリュレと同じくらい大きく売り出されているこちらの「イチゴミクレープ」(650円)。

ミってなに?と一瞬誤字を疑いますが、これは公式のチラシにきちんと説明されています。
「ミクレープ」とは、要は「ミルクレープ」のこと。

そこまで頑なにミルクの「ル」を省く熱意と意図はわかりませんが、違和感で目がいくのもたしかなのでお店側の策略は大成功ということなのでしょうか。

この「イチゴミクレープ」、生地はしっとり、かなりモチモチ。
クリームは嫌な甘さもなく、値段の割には上品さを感じることができます。

最後まで多いなぁとも、少ないなぁとも思わず、飽きることなく食べ進められるというのはクレープにとって結構重要なポイントだと思うんですが、comcrapeのクレープたちはそのあたりのバランスが上手に取れている印象です。

多すぎても飽きるし、少ないと物足りないし、かといって甘すぎれば要らなくなるし。
クレープって実は奥深いスイーツだと思うこの頃。


ただ、全体を通して言える難点をあえて挙げるとするならば、なんといってもイチゴがショボいです。


値段がリーズナブルなだけあってこれはしょうがないのかなと思いますが、例えばこちらの「イチゴコムク」(400円)。

インスタ映えしそうなキュートさが好きで、何度か食べてしまうメニューではありますが

その裏側。

表から見るとまるごと一個乗っているように見えるイチゴ、裏はハリボテです。絶妙にカットされています。
ちょっとくすりと笑ってしまう程度で許せてしまうのは、やっぱりベースである生地と、クリームがしっかり美味しいからでしょうか。

ちなみに、削られてしまった裏側のイチゴは、クレープの中にちゃんと入っています。
中に入れるイチゴの節約というイメージなのか、知らずに買うと、ええっと一瞬突っ込みたくなりますが、値段を考えればまぁ納得な仕様。
かなり良心的な価格であることに加え、クレープ全体のバランスが取れているので、また食べたくなってしまう不思議な魅力があります。



ちなみに、この商品名にもなっている「コムク」。
これまた聞きなれない言葉ですが、ただのコムクレープの略だと思うと大間違い。コムクとつくクレープは、ココア生地が使われているんです。

ただ、私のようにクリームと生地の美味しさを味わいたいというお客さんのために、生地はプレーンに変更することも可能です。
店員さんも気軽に承ってくれるので、同じメニューでもまた違った風味を楽しむことができます。

こちらの「キャラメルコムク」(350円)も、プレーン生地にカスタマイズしたバージョン。
とりあえず本当に値段が良心的です。

たしかにクリームとキャラメルというシンプルな構成ですが、生クリーム好きのクレープ好きに言わせれば、これを待ってた!という感じです。
くどすぎないクリームに、少し塩気のきいたキャラメルソースがぴったりマッチして、食べごたえも抜群。

アイスクリームやらスポンジケーキやら雪見だいふくやら、余計なものがたくさん入ったがゆえに値段が高くなり、しかもクリームを堪能できないごちゃごちゃしたクレープよりも
まっすぐシンプルに勝負する、だから価格を抑えて提供できる。そんなcomcrapeのクレープたちには、個人的にとても好印象を持ちます。

とは言え微量のイチゴをカットして中に入れちゃうみみっちい感じは、ちょっとだけ改善の余地有りな気がするのも本音笑。

言ってもそこは自由が丘です。
良いものを求める人が多く、合わないものはすぐに廃れて消えていくそんな街だからこそ、地域に愛されて、長く続くお店であってほしいなぁなんて思っています。
ほんの少しお値段がアップしてもいいから、まんまるなイチゴを乗せてほしいなぁ。

南口でワゴン販売のとろけるクレープは値段の割に満足度がぜんぜん低く、自由が丘でクレープなんてと諦めていたクレープ好きとしては、comcrapeの進出は嬉しい限りです。

メニューは自由が丘店で配布されたチラシをざっとみるだけでも、30種を超えてとても豊富。

熟成ベーコンを使った甘くないお食事系クレープも豊富なので、街歩きで小腹がすいたときのお供として、男性の方も満足できるのではないでしょうか。

また、500円ごとに1ポイントが貯まる「マグポ」は、10ポイントで500円分商品券と交換が可能です。


シンプルに生クリームや生地を楽しみたいクレープ好きな方には、ぜひ一度足を運んでもらいたい、日常使いにオススメなお店です。

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