自由が丘からは少し離れた柿の木坂に位置するパティスリー、キャトル。
駒沢通り沿いにあるこちらのお店、何も知らなくてもつい足を止めて見入ってしまう素敵な店構えが印象的です。

ガラス張りの大きな窓から覗く店内は、広く開放的。種類豊富な商品がキラキラしていて、思わずテンションがあがります。一瞬トランペットに憧れる少年のようになります。

はじめてだとちょっぴりドキドキする木製の扉を入ると、正面にケーキとレジ、左手にはブーランジェリー（フランス語でパン屋さん、の意味らしい）、右手に焼き菓子が並んでいます。

レジのすぐ脇に陳列されている「うふプリン」はお店の人気商品で、卵の殻が印象的な一口サイズのプリン。
卵ひとつがそのままプリンになっているので、その可愛らしさからおみやげにも最適。様々な種類があるので、目にも可愛らしく選ぶのもつい目移りしてしまいます。

「プレーン」は１つ210円。自分用にというよりは、ちょっとした差し入れやおみやげに喜ばれる一品です。

一見すると分かりにくいかもしれませんが、こちらのお店は奥にカフェを併設しています。
店員さんにイートインの旨を伝え、案内されるがまま正面のスロープを上がると、その奥にカフェスペースが広がっています。

ホテルのラウンジのように落ち着いたこちらの空間では、店内で選んだベーカリーやケーキを食べることができます。ワンドリンクオーダーは必要ですが、ゆっくりと居心地のいいテーブルで、選んだばかりのケーキを頂けるのは嬉しいかぎり。

落ち着いた雰囲気から、子連れではちょっと利用しづらいかな？と一瞬躊躇してしまいますが、こちらのカフェは子連れの利用客の方も多く、スロープになっていることからベビーカーで入店することもできます。

ただ、お子さんが食事をする場合ソファ席は利用できず、通常のテーブル席になります。席に通される前に店員さんから説明があるので、シーンによって利用する席を使い分けるのも楽しみの一つです。

更にこちらのテラスには、バリを思わせる大きな素敵ソファー席がひとつ用意されています。

お子様が食事をする場合とペット連れでは利用できませんが、ゆったりと大きなソファのお陰でとっても落ち着くことのできる席です。大人３人程度でも余裕をもってくつろげる席なので、空いていたらぜひ利用してみることをおすすめします。

小さい子供と一緒だとソファの方が楽なので、席においてある「利用できません」の注意書きには、ちょっぴり残念な気持ちにもなります。 ソファを我が子が汚してしまうのも怖いのでしょうがないのかなーと。

テラスには他にもテーブル席が二つあり、こちらは子連れ、わんちゃん連れでも利用可能になっています。

写真はお気に入りのケーキ、「トライフル」。（566円）
クリームとフルーツなどを重ねたケーキの一種であるトライフル。とにかくクリームを味わうのにはうってつけで大好きなケーキなんですが、キャトルの「トライフル」は個人的に特に好きな商品です。

上品な生クリームの美味しさをたっぷり味わうことができるので、生クリーム好きにはたまらない一品。
ブルーベリーやイチゴなどのフルーツもジューシーで美味しいんですが、カットされたバームクーヘンが入っていてクリームとの相性バッチリ。こちらが異食感でまた美味しい。

一つでいろいろな楽しみ方ができるので、「ミルフィーユ」（540円）と共におすすめの商品です。

ケーキのお供の「カフェラテ」は、720円とちょっとお値段は張りますが、席代を考えたら妥当な金額ですね。
その他のドリンクメニューは以下。

イートインすることができるキャトルですが、もちろんフードメニューもしっかりあります。

サンドイッチやバーガー類、カレーやキッシュなど、年配の方にも利用しやすいようなメニューがラインナップ。パンケーキやパフェも取り扱っています。
平日のランチタイム（11：30‐14：00）にフードメニューをオーダーした場合のみ、＋300円でコーヒー・紅茶を頂くことができます。

こちらのキャトル、ガラスケースからケーキを選ぶこともできますが、もちろん席でケーキを注文することも可能です。
その場合は店員さんが席にもってきてくれるサンプルを見てケーキを選びます。この工程だけでもわくわく、女心をくすぐる素敵な演出です。

キャトルはケーキだけでなく、自家製酵母を使い分けているというパンもとても美味しくおすすめです。

とろっとろのマスカルポーネのクリームが入ったこちらの「アンジュ」（249円）は、外の生地はふわっふわ。常温でそのまま頂くと、ちぎった箇所からとろ～っとクリームがとろけ落ちてくるくらいとろっとろです。

甘みが強いパンですが、マスカルポーネのクリームが軽めなのでペロっと食べられてしまいます。

「クリームチーズのガレット」はガブっと頂くと、生地の風味とアーモンドの香ばしさ、さらにチーズの酸味がいっぺんに口の中に広がってとても美味しい。
持ち帰ってからも美味しく頂ける一品なので、今日はケーキよりパンの気分、という日にはぜひお持ち帰りをおすすめします。

見どころがたくさんのキャトル。最後に焼き菓子。

さまざまな価格帯で用意されている焼き菓子のセットは、ちょっとしたおみやげからしっかりとした贈り物にまで、様々なニーズに答えてくれる優秀なギフト要員です。
仕事関係などの相手に送っても見劣りしないので、困ったときにはキャトル！というように利用させてもらっています。

こちらの「ギフトボックス」（5,400円）は、木箱に焼き菓子を詰めてもらえるのでしっかりとした贈り物に最適。
金額に応じて中の組み合わせを変えることができるので、店員の方にアドバイスをもらいながら自分だけの贈り物を作ることができます。

キャトルの焼き菓子といえば「焼チーズ」や「焼ショコラ」が有名です。
おみやげとして買っていくと喜んでもらえるので、はじめてキャトルのギフトを渡す相手用には必ず入れるようにしていますが、個人的にはさほどうまい！とは思わなかったりします。厚焼きクッキーのガレットの方がだいぶ好み。

美味しいケーキ、ブーランジェリー、焼き菓子という豊富な商品に加え、子連れでも気軽に利用できるカフェを併設しているキャトル。
いろいろな利用の仕方ができる優秀なお店なので、つい足を伸ばして寄り道したくなります。

カフェスペースを利用するたび、「あぁ今度母を連れてきたいな～」と思ってしまう、そんな気の利いた雰囲気があるんですよね。
自由が丘からはだいぶ離れてしまいますが、一度足を運んでみる価値のあるお店です。